色をいろいろ考える!

外壁塗装

お客様が塗り替え時に悩むのは、業者選びや価格、塗料の選択…等々だけでなく、どんな色にしようか…?
といった、楽しみ?のような悩みを抱えるお客様は少なくないのではないでしょうか…。

そもそも「色」って何…!?

一口に「色」と言いましたが、改めて「色」をきちんと説明しろと言われて説明できるのは、絵描きさんのような専門家でないとなかなか説明は難しいのではないでしょうか…

「色」というのは、①色相(赤とか青といった色の名前)②彩度(色の鮮やかさ、色の純度など)③明度(明るい、暗いといった明るさの度合い)

この色相、彩度、明度という三つの条件を揃えたものを「色」だと教わったことがあります。

ただ、「白」と「黒」にはこの三つの要素の中の彩度がありません。
鮮やかな白とか、鮮やかな黒といったものは存在せず、明度差があるだけなので、この白と黒は彩度のない色「無彩色」と呼ばれているのはご存じの通りです。

透過光と反射光

同じ色でも色には透過光で見る色と,反射光で見る色があります。
透過光で見る色というのは、言うまでもなく、テレビやスマホで見る色のことで、反射光で見る色というのは、印刷物や、街の風景など太陽の光の反射によって見える色のことです。

外壁や屋根の色は言うまでもなく反射光で見える色ですから、同じ色でも陽当たりの良いところで見る色と、陽影になったところで見る色が違って見えてしまうのは周知のとおりです。

透過光の色の三原色は「赤」「青」「緑」で、全部を合わせると「白」になるのに対し、反射光の三原色は「赤」「青」「黄」で、全部を合わせると「黒」になります。

このように反射光で見る色と、透過光で見る色には差があるので、例えばスマホで見た色で外壁を塗ってほしいといわれても、スマホの色と同じ色になることはありません。

現実的な外壁や屋根の色を考える

色の基本的なことが分かっても、現実の色選びに直結するかといううと、かなり疑問です…。

それ以前に、現在の既存色のままでいくか、一部だけ色を変えるか、思い切って全部色替えをしてイメージを一新するか…、などなど考えることが沢山おありだろうと思います…。

そこで、多少色替えのイメージ作りに役立つのが、各塗料メーカーで提供してくれているカラーシミュレーションです.

ちなみに日本ペイント社とSK化研が公開してくれている、カラーシミュレーションのURLを貼っておきますので、興味のある方は是非アクセスしてみてください。

日本ペイント
https://www.nipponpaint.co.jp/nippelab/colorscheme/

SK化研
https://www.sk-kaken.co.jp/simulation/


ただしこれらはあくまでも、イメージなので、この配色にするとこんな風になるんだね…
といった参考にしていただいて、実際の色選びにお役立てください。

超現実的な色選び

実際の色選びで一番多いのが、塗料の見本帳で選んだ色と実際に仕上がった色が違って見える…、イメージが違う…
といった事例ではないでしょうか…。

これは、紙に印刷した印刷インクの色と、実際に壁に塗るペンキの色では多少の違いがあることと、見本帳の小さな色見本で見る色と、大きな壁に塗ったときの色の見え方に差があるからではないか…と思っています。

そこで、わたしはもっとも間違いが少ない色選びの方法として、まず、ご自分のイメージした色を頭に浮かべたら、そのイメージに合う家を見つけいただきたいのです。

その家が見つかったらその家に職人を連れて行ってください。
勿論その家の方の許可を得てから、その家の壁に色見本帳を押しつけて色を確認する方法です。
私の経験では、この方法が今までで一番誤差が少ないと感じていますので、仕上がりの色がご心配のお客様は是非この方法をおためしください。